名古屋のミニ果樹園のすもも(メスレー)は豊作で、一本の木でおよそ3000個と予想以上に結実したため果重は平均30gと小さめになりましたが甘さは十分の出来でした。だた残念ながら収穫後半に長雨になり半分は収穫できずに裂果し廃棄となりました。

飯田のすももハウスでは開花は順調でしたが直後の冷え込みで結実が不安定になったようで、ほとんど収穫が無い品種もあり全体的にも収量は少なくなりました。また盛夏の暑さは2年連続となり暑さのピークと重なるレートソルダムは例年と同じく可食可能なものができませんでした。

2019年”すもも便り”の”すももハウス”での出来は...

メスレー:樹により結実に差。樹齢が経ち果重が大きくなってきた。

紅りょうぜん:安定して収穫できた。量、質とも良。

 

紅りょうぜんとミニトマト(アイコ)とトウモロコシの収穫が重なった。

李王:残念。前年豊作だったためか収量少なかった。

サマーエンジェル:残念。一本のみ収穫、他はほとんど実がつかなかった。

彩の姫:収量少し少なめ。甘さは十分。酸味が少ないため人により評価が分かれた。

貴王:数個のみ収穫。大玉には至らず。樹齢を重ねないと期待薄か。

マンチュリアン:収量は例年並み。

月光:収量、味ともに良く、ファンからのリクエストが多くもっと増やしたい。

 

大石中生:収量少し少なめ。甘味は良。

太陽:数個結実したが可食に至らず。貴王と同じく樹齢を重ねないと期待薄か。

レートソルダム:結実多いが、高温障害か肥大せず。李王と月光を芽つぎして品種切り替えを決断。

秋姫:実付きは良いが期待の品質に至らず。秋さやかを芽つぎ。

秋さやか:数個収穫、初めて可食可能で硬めの食感。

ケルシー:実付きが非常に良く早めに摘果するも、日焼け果多く収量少なかった。

ハリウッド:もともと受粉樹としての扱い。結実少なかった。

鳥害も結構ありました。食べごろになった貴重なスモモもブルーベリーが... 害に気が付いてからハウス内に防鳥ネットや黒い木綿糸を張りましたが、次のシーズンにはハウスの屋根の換気口に張らないと?

油断して半そでで作業してイラガの幼虫に刺されました。腫れて痛かった。

 

開花後に枯れた樹が3本、月光、秋姫、アンズ(ニコニコット)。原因ははっきりしませんが、前年結実が多すぎて疲れたのと暑さの影響で弱っていたところにカイガラムシ、コガネムシが追い打ちになったと想像しています。念のためポットから抜いてみましたが、根は大丈夫のようです。

 

暑さ対策がどうしても必要のようです。次の夏に向けてハウス内南側に遮光ネットを準備中。

根域制限栽培は樹勢が落ちやすいので、落ち過ぎないように手入れしないと取り返しがつかなくなるようです。すももハウスは二地域居住しながらの栽培で、水遣りなど細かな調整ができないのでまだまだトライ&エラーの連続です。それでも結構育ってきてくれました。