前年秋以降の天候不順で冬から春に農作物が高騰しましたが、我が野菜畑でも白菜が玉にならなかったりダイコンの生育が良くありませんでした。それでも4月以降はソラマメ、エンドウ、ニンジン、タマネギ、ジャガイモと結構豊作となり、トウモロコシも今までになく出来が良く朝取りの甘いのを堪能できました。

スモモは名古屋のミニ果樹園も飯田のハウスも例年より一週間以上早く開花し受粉作業や摘果に追われましたが、収穫も10日程早くなりました。

7月後半から8月上旬は酷暑が続き、名古屋では40℃を超え、飯田でも36℃を超えるなど大変な年となりました。ハウス内の最高気温は45-46℃となり前年の48℃より低めにできましたが、これはハウスの妻部分のフィルムの一部を防虫ネットに張り替えることで風通しが少し良くなった結果と思われます。ケルシーの日焼けは前年より少なくなりましたが、レイトソルダムは前年同様に高温障害で実の肥大や熟度が進んでおらず、さらに夏季の対策が必要となっています。

メスレー

ミニ果樹園のメスレーは1500個ほどの収穫で前年ー前々年より3割ほど少なくなりましたが、果重1個平均は40gとなり20-30%大きくなりました。

一方ハウスのメスレーは摘果不足で1個平均20gと小粒になってしまいました。糖度は14%強あり十分でしたがミニ果樹園のものと比べると見劣りしました。

 

上と左のコンテナがメスレー、右は紅りょうぜん

紅りょうぜん

  

紅りょうぜんはメスレーに比べて大玉で香りが良く美味しい品種です。果皮の着色が早くどうしても早採りしてしまいますが追熟すると美味しくなります。メスレーの完熟果は柔らかすぎて送付が難しいですが紅りょうぜんは大丈夫です。

李王

完熟すると黄色から赤く着色します。李王は果汁が多く、糖度、酸味のバランスが良くファンが多いです。

彩の姫

 

彩の姫は自家受粉し、豊産性ですが摘果を十分にしないと小粒になりやすいようです。糖度が高く酸味が少ないですが、酸味のバランスもスモモの美味しさの要素となるため、すもも便りの栽培品目としては収穫時期の重なる李王やサマーエンジェルの方が人気がありますが、大玉にすることで評価UPするかも。

サマーエンジェル

実付きが多く少々小粒になりましたが糖度酸味良く味の濃い実になりました。

月光

月光はやっぱり美味しい。糖度はそれほどでもないが酸味とのバランス、果汁の多さ。すもも便りでもファンが一番多い。赤く追熟するまで待てない人が多いようですが、赤くなる前でも美味しい。

大石中生

収穫時期が猛暑にかかりハウス内が45℃まで上昇するようになって熟度が進まず少々早採りになった。特に後半に収穫にしたのは追熟に時間がかかったが極甘になった。完熟すると皮が柔らかくなり傷つきやすい。

ケルシー

熟しても緑色のケルシー。少し日焼け気味ですが前年より被害が少なそう。酸味がほとんどないが他のスモモとは違った食味で美味しいです。摘果の状況で80gから160gと果重にばらつきが出ました。

レイトソルダム

レイトソルダムは結構たくさん実が付いているが高温障害で今年もダメそう。

秋姫

すももハウス内では晩生品種ほど高温障害を受けやすく、完熟果が収穫が難しい。比較的大玉で数もたくさんついているので期待したいが晩生品種は難しいです。