2017年はハウス側面に防虫ネットを張ったのが功を奏し、シンクイムシの被害は皆無で栽培中のスモモ15品種の内、貴陽以外の14品種が結実し収穫することができ、早生から中生の品種はスモモの美味しさを堪能しました。

しかしながら暑さ対策が不十分で、晩生の品種は果実が日焼けし本来のスモモの味には程遠くなりました。特に7月中旬に李王の収穫途中で給水不足となり、樹勢や果実の品質が劣化しただけでなく、その後カイガラムシの被害を増大させることになりました。それでも前年に比べたら収穫品種、収穫量ともに大幅に増やすことが出来て一歩前進です。(反省と来年に向けての対策のためレポートを残そう)


 

 

 

 

 

 

収穫①:メスレー  7月月初

飯田のすももハウスで収穫したメスレーは名古屋のミニ果樹園のものと比べて味が良くなく、ほとんど廃棄することになってしまいました。植付後初めての結実で樹が若いことと少々取り遅れたと思います。メスレーはミニ果樹園での収穫量が十分にあり、すももハウスで栽培する必要性がなくなってしまいました。他の品種に更新することを計画中。

収穫②:紅りょうぜん  7月上旬

前年に初めて収穫し美味しかったので期待していました。香りもあり糖度17.9とメスレーより高くなりました。

収穫③:李王   7月上中旬

前半収穫分は果汁も多く糖度19.3と甘くなり、色や形も良く美味しかった。水切れと暑さ焼けで後半収穫分の果汁が抜けてしまい非常に残念。

収穫④:彩の姫   7月中旬

摘果不足で実を着け過ぎ小粒になってしまった。糖度は18.5 甘いけどsumomoとしてはもう少し酸味もあった方が好み。大玉を目指そう。

収穫⑤:サマーエンジェル  7月中下旬

収穫始めの糖度18.3が後半22.5までUP。今年のスモモの最高値。甘い!!

サマーエンジェルも摘果不足でどれも小さ目。摘果は難しい。

収穫⑥:月光   7月下旬

実止まりが悪く収量僅か、摘果なしで果重100g程。

糖度17前後で栽培している品種の中では決して高い方ではないが、酸味とのバランスや色・形が素晴らしい。収穫後の追熟で黄色から朱色になってから食べると果汁がしたたり最高。全員一致で一番美味しいとの評価。

たくさん収穫したいけど、樹勢や耐病性が弱く、花が小さく実止まりが非常に悪く栽培が難しい印象。でも何とかしたい。

収穫⑦:大石中生   7月下旬-8月初旬

   糖度18前後  収量多かった。やはり摘果不足で少々小粒 平均80g程度。

   シーズン初めの大石早生と違い、売っているのを見たことが無い。柔らかく甘くて美味しいが、月光を食べた後で印象が薄い?? (写真忘れました。)

収穫⑧:ケルシー   8月下旬

熟しても緑色で収穫のタイミングが分からない。日焼けして赤くなったものから収穫したら美味しくなかったので、あきらめて緑のものを取ったら熟していて美味しかった。わずかに黄色味が増したら採りごろか。実止まりが良くちゃんと摘果すれば極大玉になる。今回は実が大きくても小粒でも味に変わりはなかった。

収穫 その他

  マンチュリアン 7月中旬  日焼けの影響か?本来の味にならなかった。

  レートソルダム 摘果不足と焼けが原因か、8月上旬収穫予定だったが熟さず、9月月初まで待ったが渋み酸味が多く廃棄、残念。

  秋姫      果汁が抜けてしまい失敗。実止まりの良い樹も悪い樹も同じ結果なので晩生で焼けが原因か?

全般に暑さ対策の必要性を実感。

ドライミストを設置し作業中に稼働。効果が見られたが、常時稼働は難しい。

遮光ネットの設置と、ハウス妻面の通風改良が必須になったが、常駐していないので設置に当たっては風対策をどうしようか?

とりあえずは、頑張ってくれた樹に牡蠣殻石灰とお礼肥の散布、培土の追加、カイガラムシの防除薬剤を散布。

飯田は秋めいて涼しくなってきました。

おまけ、ミニ果樹園の看板猫。なかよし。